2012年1月27日金曜日

うがやジャーナリズムスクールとは何か?

<A 目的>
これまでまったく「報道記事」を書いたことがない人。またはそれに等しい人。
ベーシックな「取材」「執筆」「公表」のスキルを知ってもらう。
「公開」を前提にした記事を書くことの緊張感を体験してもらう。
「読者」の反応を体験してもらう。

=座学ではなく実体験
「泳ぎ方」を教室で習っても無益です。
水に飛び込んだほうが早い。
しかしいきなり海を遠泳しようとすると溺れてしまう。
まずは浅いプールで練習しましょう。

=教授ではなく議論
烏賀陽は「教授」「先生」「教諭」ではありません。
一方通行の「教諭」「学生」が固定されると、受動的な態度に陥って上達のスピードが落ちます。

ネタ、企画、原稿などは受講者相互のディスカッション(論評、批評、議論などの意見交換)を中心に進めます。
他者の企画や原稿を「読者」として見ることで、理解と上達が早まります。
烏賀陽がディスカッションの司会に立ちます。

みなさんの持っている力を伸ばすお手伝いをする「コーチ」「インストラクター」。
烏賀陽は、自分の役割をそう考えています。

記事をブログの「模擬雑誌」で公開していく作業では、烏賀陽は「模擬編集長」をします。
オーケー、ボツなどの決定権は烏賀陽が持ちます。
実際に編集長がどのような役割をするか、体験してください。

なお、新聞社やテレビ局への「就職」準備は、学ぶ内容がまったく違います。
就職準備の指導はしません。
もし希望されるなら、アドバイスはします。

報道を「一生の仕事」にするつもりがなくても、まったくかまいません。
「ブログを上手に書けるようになりたい」
「調査と執筆の技法を学びたい」
そんな方も大歓迎です。
受講者各人の動機や進路はまったく問いません。
スキルだけ覚えて、自由に使ってください。

<B 手法>
ウエブサイトを「模擬発表媒体」に、実際にプロがやっている取材〜公表のプロセスを体験してもらう。
1本の記事を「ネタ選定」から「公表」まで育てる。

現在のところ「テキスト&フォト」のフォーマットを想定。
これは単純に動画取材を教えるスキルが烏賀陽にないから。
講師が見つかればやるかもしれません。

スクールは受講生みなさんのものです。
希望があれば能動的に提案してください。

スクーリングの進行予定
1)ネタ出し
2)企画会議。オーケーかボツか決める。決定権は烏賀陽。
3)取材の事前準備=アポ取り、資料収集など
4)実地取材=インタビュー、写真撮影など
5)原稿準備
6)原稿提出。オーケーか書きなおしか、全面取替えか。取材やり直しもありえる。
7)ブログで記事公開
8)フィードバック

スクールの進行はツイッターで公開していきます。
ブログにも書いて学習の歩みを記録します。
記事はブログで公開して一般からのフィードバックを募ります。
毎回「ノート係」を交代でお願いします。

取材に必要な道具(ノート、筆記具、録音機材、カメラなど)も言及します。

<C スクーリング>
2週に一回、東京都中央区勝どきの教室に集合。金曜日夜を予定。
烏賀陽の都合で変動する可能性があります。

<D ネット利用>
受講者同士がノウハウや情報を交換、共有できるようグーグルグループを用意します。
連絡は「グループ」「メーリングリスト」上で常時。


<E 受講料>
収入のある人=月3万円
ない人(学生、専業主婦、就労困難者、生活困難者)割引=2万円
の予定。
実はまだ決めてません。
欠席しても返還しません。

<F 定員>
5〜10人を想定。
増えすぎると内容が落ちます。
通信教育は今のところ考えていません。
対面式を想定します。

<G 背景>
日本では、記者としてのジョブスキル伝授は「社内教育」として新聞社とテレビ局が社員だけのために独占しています。
試験に合格して「社員」にならないとスキルを覚える機会に入れません。
それを誰もが学習できるよう、公開するのが目的です。

いま日本の新聞社やテレビ局は衰退の過程にあり、社内教育の機能を失いつつあります。
このままでは、新しい人材が報道の世界に入る道が閉ざされ、報道そのものが衰退します。
そんな危機感もあります。


<H そのほか>
スクーリングでは
アルコール以外の飲み物は飲用自由。
おにぎり、サンドイッチなど食べるのも自由。
全館禁煙。テラスも禁煙。
残念なことにネット回線がありません。
必要だと思う場合は各自Wi-Fi、スマートフォンを用意してください。
共同でWi-Fiを購入することも考え中。相談しましょう。

特別ゲスト講師を招いての「番外編スクーリング」も検討中です。


グーグルのアカウントID
ugayajs@gmail.com
(パスワードは受講者にのみ公開) 
公開先ブログ




2012年1月27日
烏賀陽弘道



4 件のコメント:

  1. 総長、スクール指導、おめでとうございます。遠方に住んでいて、参加できず残念です。お一人でもこのスクールから素晴らしいジャーナリストが巣立たれることを、祈念しております。(月経新聞 神戸市局長 田中靖久)

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  2. あらま、また、誤字であります。やってしまいました。駄目っす。(指導⇒始動)

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  3. もう優秀な記者が生まれる予感ですわ

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  4. 先着順ですか?(^^ 入りたいなあ。

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