今回のメニュー
1.取材後、なにを記事のコアにするか
2.記事を書き始めるための下準備
3.インタビューにおける2つの鉄則
4.取材ノート、カメラの使用について
1.取材後、なにを記事のコアにするか
<取材後の「雑談」で記事の見出しが立つ>
・取材後すぐにパソコンに向かうと、なにを書いていいかわからなくなる。
・そんなときにやるべきことは「雑談」。
・取材から帰ってきた雑談で、開口一番に話す感想が記事のコアになり、見出しにもなる。
「取材どうだった?」と聞かれて、一言目に話す内容が一番面白い。
栃木取材を終えて帰京
「取材どうだった?」
「いやあ、観光地の賠償金問題も相当弱肉強食の世界だ」
「え??どうゆうこと?」
「大きな旅館は保障されるけど、街場のラーメン屋さんとかは相当弱ってるなあ」
「へえ。なんでそんなことになるの?」
このように雑談をすることで、記事のコアと書かなければいけないことが見えてくる。
記事で重要になってくる5W1Hが雑談をすることで見えてくる。
<報道記者は「母ちゃん聞いて!!」の精神であれ>
・記事を書くときに、ええかっこしない。社会的に意義のあること書かなければと思わない。シリアスに文章を書かなければとか思わない。
・小学生のとき、今日あった面白いことをお母ちゃんに必死に話そうとした「母ちゃん聞いて!!」のニュアンスで記事を書いていく。
・ただ面白かったこと、ただ驚いたことを文字で伝えるだけ。
2.記事を書くための下準備
記事の書き方
①物語を記述していく・・・熟練者
②事実の重要度から書き始める・・・初心者
初心者はまず②から試してみるとよい。
最初に記事の核心を記述してしまう。一種の定型。
<アウトラインメモを作成する>
記事で書きたいことをまず箇条書きにしてみる。
・福島のことを語れる資格があるのか。
・なぜ南相馬を選んだのか etc.
書きたいことを箇条書きにする作業が「アウトラインメモ」を作成するということ。
アウトラインメモを作成すると段落ごとの見出しがついていくことになる。
書きたいことを5ー10項目並べることは簡単。
アウトラインメモを作成したら、後は肉付けしてあげるだけ。
42.195キロを走るのは想像するだけでキツイ
→100メートルずつ走れば完走できる。
本の原稿を執筆するときも同じ。
原稿300枚書くのは想像しただけで倒れる。
→各章ごとにアウトラインメモを作成して、どんどん分割して書いていく。
<アウトラインメモは全体の設計図>
アウトラインメモは記事や本全体の見取り図や設計図の役割となる。
アウトラインメモを肉付けしていく作業をするときに、どうしても書けない箇所が出てくる。それは、さらに追加取材が必要だということ。
→ 取材の濃淡を視覚的に把握することもできる。
3.インタビューにおける2つの鉄則
<インタビュアーは聞き手であると同時にMCであれ>
インタビューは大体一時間程度。あまり長いと相手がうんざりしてしまい、次がなくなる。
限られた時間のなかで、いかに自分の聞きたいことを聞けるかが、勝負。
だが、インタビュー中は、こっちが聞きたいことと、被取材者が話したいことは当然のごとく違う。
筋が違う話が長くなってきたら、うまく軌道修正しなくてはならない。
相手の気分を損ねることなく、話の流れを整えていく、まさにMCの役割をしなければならない。
インタビューにMCとして、流れを軌道修正する。これがインタビューの鉄則のひとつ。
<予想していない面白い話が飛び出したら食いつけ>
しかし、思わぬネタが飛び込んでくる場合もある。
e.g. 原発事故を想定して避難訓練の話を町長にインタビューしていたのにかかわらず、突然、死の灰の話をし始めた。
10取材して5を書くより、10取材して1書くほうが厚みのある記事になる。
10取材するより11取材するほうがいい記事になる。
の取材の原則にあてはめて、面白い話は見逃さずなるべく食いついてみる。
面白い話が飛び出したら、食いつけ。これがインタビューの鉄則のふたつ目。
*面白い話に食いつきながらも、もちろん、自分が聞きたい話を聞くための軌道修正を忘れてはならない。
4.取材ノート、カメラの使用について
<インタビューはボイスレコーダーを使用したほうがよいか?>
使用してもよいが、バックアップ用。
*インタビュー内容を取材ノートに書き込むメリット
・データが飛ぶことがない。
・いつでも、どこでも取材することができる。
・インタビューの記録がビジュアル的に把握できる。
・インタビューの記録をインタビュー中に確認できる。←聞き落としがない。
*取材ノートの使用方法
①最初に聞きたいことをメモ書きしておく。
インタビュー中に聞いたことをバツしておく。
なにを聞いたか、聞いてないかを一目で判断できる。
②取材ノートの始め3Pまでは取材先の連絡先を書く。
なにか再質問をしたいときや、お礼をしたいときなどにノートの先頭を見ればよい状態にする。
とにかく記事を書くときのフラストレーションを少なくすることを考える。
効率を上げていけば、より多くの取材をすることができる。
<報道ではどのようなカメラを使ったらよいか?>
報道カメラの基本は広角レンズ
記事内では、写真の乗せられる枚数が限られている。
一枚に多くの情報を載せるために広角を使用する。
5枚ほどの写真を載せられる場合は、広角と遠隔をうまく使いわける。
全体の様子がわかる写真。動物のアップした写真などなど
(佐々木)
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